詳しいデータを見ながら淡々とお話をしていて、大学の授業を思い出しました。
ただ、内容的には非常に重要なことが盛り込まれていて、何度もうなづいてしまいました。
まず今の日本の現状はどうなんだという視点から
1)サラリーマンの収入が減っている
2000年のピークから月額約50,000円も減っているとのこと。
つまり、急速に日本は貧困化している。
これは吉川洋教授も「デフレの正体」で書かれているように、
物価が下がったから給料が下がったのではなくて、給料が下がった
から物価が下がったのだということの表れなのだと私も思います。
2)家計で何にお金が使われているのか
増えているもの 通信費、自動車関係費、電気代、保険
減っているもの こづかい、交際費、仕送り、学習費、酒
つまり、日本人はしけてしまったとのこと。
生活を劣化させてしのいでいる状態だそうだ。
一人当たりのGDPも減っているので、仕方がないですよね。
3)では、どうしてそうなったのか?
就労人口の構造が変化したのだそうです。
製造業や建設業から人が消え、サービス業に移行した。
なので、日本人の失業率はあまり変化していない。
平均で2万〜4万の給料の差額があるのだそうです。
つまり、日本は今まで材料を輸入して加工という付加価値をつけて
海外に販売をし利益を得てきた。それでは立ちいかなくなっている
とのこと。
そこで、サービスの高度化が重要だと話をしてました。
次に、世界との関係。
以前は輸出の約30%はアメリカだった。今は中国が20%を占めてい
る。大中華圏に至っては30%、アジアで見れば50%。
貿易相手国が変われば、販売するものも変化します。
日本は車に頼りすぎている。別のものにシフトしないとダメ。
また、観光から見ても、日本に来るのは
1位 台湾
2位 韓国
3位 中国
観光立国にするには相当な覚悟が必要だと話をしていました。
次に、交通について。
上記の輸出先の変化に伴って、日本海交通が重要だととのこと。
つまり、日本人はメルカトル図法の地図で習っているので、
若干歪みが生じている。アメリカから中国に行くのに、
鹿児島の方を通ると思いがちだが、実際は津軽海峡を渡っている。
2日間も短縮されるという。
つまり、神戸や横浜といった港は重要ではなくて日本海側の港が重要。
ということは、日本海側と太平洋側を結ぶ交通網が必要。
そこで、今年中に完成する圏央道がどんな役割をするかによって
東北の玄関口のこの那須塩原市が重要な役割を担うのではないか。
那須塩原市は東北にとっても拠点になりうる。
そういう意味では山梨は非常に有利だとも話をしていました。
いよいよ定住促進の話。
移動と交流が重要とのこと。
そのためには農業のソフトなプラットフォームが必要。
これをどう作れるかが鍵とのことでした。
移動 → 交流 → 参画
世の中に役立っていると感じていたい。そのための参画。
その仕組みを作らなくちゃなと感じました。
最後にアベノミクス。
第3の矢がビジョンで終わっていて具体的な実現性がない。
実体経済はマイナス成長。
食とエネルギーを海外に頼っているので、この円安で6兆円も
多く支払っている。
ということは、観光で一人15万程度落としていってくれる人たち
を3000万人呼び込んでも4.5兆円程度にしかならず、
円安で何もしないで6兆円損をしているものから比べれば小さい額となる。
つまり、ハイエンドの外国人をどれだけ呼び込めるかが
重要となるとのこと。これがサービスの高度化の重要だということ。
さらに、今の株高は実態が伴っていない。
年金などの公的資金がリスクの高い株に流れている。
日本人の投資家はどんどん手放している。
買っているのは外国人。
実態が伴っていないのでいつ暴落してもおかしくない。
さらに多額の借金を後世に残しているのも問題。
40万の収入がある家が隣に越してきた。
40万の収入なのに80万の生活をしている。
足らなくなったらかお金を貸しては虫のいい話。
これが今の日本。実態が伴っていないので崩壊してもおかしくはない
とのことでした。
ということで、まだまだ書きたいことはあるのですが、
あとで加筆していきます。
配布された資料も最新のデータもあり、今の日本を知るには
かなりの情報量です。
そして、株価だけを見ておお、2万円ももう直ぐだなんて
浮かれていると大変なことになるんだろうなと。
株価が上昇しているメカニズムを知るとぞっとします。
いつも騙されるのは庶民。アベノミクスの危うさも露呈されて
異次元の金融緩和も物価上昇には役に立たなかった。
日銀がどんな出口戦略をとるのか。
出口戦略を誤ると私たちへの打撃は相当なものになる。